チェンバロは中世の終わりから18世紀後半の古典派の時代まで広く使用された500年以上の歴史を持つ鍵盤楽器で、バロック音楽とも深く関わりがあることが知られています。
さて、今回のコンサートでは、日本全国で活躍されるチェンバリスト中田聖子先生により、バロック時代を代表する、J.Sバッハや、L.クープランなどの楽曲が演奏されました。
演奏には、久保田チェンバロ工房製作 フレミッシュスタイル ダブルマニュアル ルッカースモデルという本格的な2段鍵盤仕様が使われ、時代を超えたチェンバロの美しい響きと、豪華な装飾画の施されたその姿に、中世の王朝時代の貴族が愛した高貴さと清々しさを、コンサートに参加されたお客様に堪能いただきました。
コンサートの中では、中田聖子先生によるトークもあり、時代背景を交えながらのチェンバロの歴史や、現在のピアノと比較しながら、チェンバロの構造などをわかりやすく説明いただき、参加された皆様に、チェンバロが持つ素晴らしさをご理解いただきました。
この日を機に新響楽器で販売取次ぎを開始しました普及品2モデルのチェンバロにも、たくさんのお客様が興味深く試奏を楽しまれ、チェンバロを通して西宮から大阪・神戸まで絆のできたコンサートになりました。